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■初めてこのホームページに訪れる方へ 〜在宅秘書って一体何? 在宅秘書サービスを開始するに至った経緯とは?

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NPO法人ウーマン・キャリア・デザイン 代表理事の中山匡と申します。


在宅就業というワークスタイルにご関心をお持ち下さいまして、
誠に有り難うございます。

同じく私が代表を務めております、弊社母体法人は、創業以来、起業や新規事業立ち上げのご支援を中心に行い、教材やセミナーも含めますと6,000社以上の起業家と取引して参りました。

主に、どのような分野で起業するのかというアイデア発想のご支援や、そのアイデアを具体的な実行可能な戦略に落とし込み、どいういう手順で小資本で実行していくのかのご支援が中心で、起業アイデア発想・具体化に特化して、開発した教材のページ数は1万ページを超えます

そのような弊社母体法人が、起業家の方々の前身や成長のためにさらに何ができるだろうかと考えていく中で、様々な出来事や出会いがあり、この「在宅秘書サービス」が生まれることになりました。

私の妻は、都市銀行の総合職(外国為替オプション関連業務)として働いています。息子が生まれて以降は、だいぶ緩和されたものの、朝は6時半には家を出て、帰宅するのは夜の8時9時が当たり前という、経営者である私から見てもハードに見える生活を妻は送ってきました。

同じ会社の同僚や先輩の中にも、やはり同様なハードなワークを送られている女性がたくさんいるようです。

しかしながら、詳しく話を聞いてみますと、やはりそのように第一線で活躍されている女性であっても、出産を機に退職され、専業主婦になられる方も多いようです。

やはり、たとえお子さんを保育園に預けられたとしても、一例としては、お子さんが病気になられた際の緊急時の対応が難しいといった理由があり、ハードなワークをこなしながら、家庭を両立させるのが困難であるという判断をされています。

では、そのように出産を機に退職した後、専業主婦としての生活に満足されているかというと、もともと高度で誇りを感じることができるお仕事をされていただけに、ある程度、子育ての生活に慣れてくると、物足りなさを覚えてくるようです。

なぜ、もともと、あれほどにまで働いていたのかと言えば、もちろんお金のためという理由もあるでしょうが、これまで150名の女性にアンケートをとらせて頂きましたところ、そうではない別の理由も浮かび上がってきました。

それは、仕事という活動を通して自分を表現していきたい、社会へ価値を提供していきたいという思い、いわば、一般的なありきたりの表現とはなってしまいますが、一言で表現すると、「自己実現」への欲求というものでした。

そのような思いが増大しながらも、子育てをしながら、総合職のようなフルタイムの勤務にて、以前と同じように働くことは現実的ではありません。

かと言って、

   「午前中に家事を終え、夕方に子供が学校から帰ってくるまでに
    3時間くらいある。この時間を利用して、何か仕事でもできないかしら?」

と考えて仕事を探すと、近所のスーパーのレジ打ちやデータ入力のような簡単な事務作業のような仕事しかないということも珍しくありません。

もちろん、以前勤務されていた会社と、総合職でありながらも大幅に勤務時間を減らした働き方ができるような雇用契約を結ばれる方もごく一部いらっしゃいますが、やはりそれは例外的なものです。

そんな中で、弊社母体法人において、なんとかそのような仕事を通して自己実現をしたいとお考えの優秀な女性の方々に、高度な仕事の場がご提供できないかと考え、5年以上にも渡り、思考錯誤して参りました。

そして、その結果出てきた答えの1つが、在宅就業というワークスタイルだったのです。


弊社母体法人では、これまで8年間で、約6,000社の中小企業経営者様(個人事業、起業準備期間中の方を含む)と取引をして参りました。

残念ながら、中小企業には大手企業ほどのブランド力がなく、良い人材を採用したいと考えても、そう簡単には採用することができません。

また、クライアントには、ゼロからの起業する方が約4割おりますが、そういった企業の場合、まだまだ経営は不安定でフルタイムの正社員を採用するリスクも大きいものです。

さらには、マンションの一室から事業をスタートさせ、事務所を構える前の段階の起業家の場合、正社員を採用しても、まさか自宅にまで出社してもらうわけにはいかず、採用したくても採用できないという悩みを抱えている方もいます。


そんな中で、そういった中小企業の経営者、起業家に対して、安心して業務を委託できる優秀な女性をお探しするお手伝いをし、一方で女性が在宅で就業できる環境を作ることができたとしたら、企業・起業家にとっても、女性にとっても喜ばしいことなのではないかと考えた次第です。

企業・起業家にとっては、通常大手企業でないとご縁がないような、優秀な方に業務を託すことができます。

また、創業直後の企業というのは、特に業務の変化が激しく、ゼロから開発していかなければならないことも多い状況ですので、働く女性にとっても、そういった会社(組織)づくりをサポートするという高度な仕事を行いながら、自己表現をしていくことが可能となります。


もちろん、このような理念を掲げても実現性が低い絵に描いた餅であっては何の意味もありません。

そこで、私自身が、2007年秋から、社内のスタッフ全員を在宅就業させ、現実的なものかどうかという点を検証してまいりました。

その結果、これまで20名の在宅秘書と仕事を進めてきました。

最初は簡単な事務的な業務からスタートしましたが、1年もしないうちに2名のスタッフに対して、新規事業のリーダーの立場を取ってもらうようになりました。代表の私の代わりに事業活動を進めてくれ、充実感を味わいながら過ごしている様子が日々伝わってきています。

そのような素晴らしい就業スタイルを、1社でも多くのクライアント企業にお伝えしていきたい!そんな思いから、「在宅秘書サービス」は開始されました。


しかし、今だからこそ言えますが、現在までたどりつくのは、そう簡単なものではありませんでした。

お恥ずかしながら、業務委託先として「在宅秘書」と契約したものの、その直後から、心の悲鳴のようなものがどんどん届いてきました。

「そんなこと急に言われても、今、小さな子供が病気で熱出して40度もあるんですから、仕事ができない状況にあるんですよ…」等と言われ、自社の業務が滞るのを目の当たりにし、理想通りにはいかないものだなと考えさせられることも多く、何度、諦めようと思ったことか、分からないほどでした。

実際、当時、私には子供がおらず、育児をしながら仕事をする女性の気持ちというのは、想像することはできても、直接、目の当たりにしたことがないし、疑似体験さえできるようなものでもなかったので、なおさら諦める気持ちの方が強かったです。


ところが、そんな中、まさにもう、「在宅秘書」という就業スタイルの研究開発は諦めて、普通の企業がしている通り、正社員の採用に移行したいと考えたとき、子供(息子)を授かったのです。子供とは一生縁がないのだろうなと、こちらについても諦めていただけに、まさに、天から授かったギフトではないかと感じたほどでした!

そこで、私も、最後にもう一度だけチャレンジしてみようと思いました。そのチャレンジとは何かと言うと、自らが育児や家事をしっかりと行い、「在宅秘書」が育児をしながら、どのようにして仕事をしているのかを、身を持って体感してみようと考えたのです。

具体的には、息子が起きたら着替えさせて食事を食べさせ、保育園に連れていく。昼間は会社経営の仕事をして、夕方になると保育園に迎えに行く。その帰りにスーパーに寄って、夕食の材料を買い、夕食を作って妻の帰りを待つ。夕食を息子に食べさせ、その後、少し遊んで、お風呂に入れる。

料理など過去ほとんどしたことがないし、料理をする時間を節約して、浮いた時間を仕事にあてる方が合理的だとまで考えていたのですが、そんな考えも捨てて、独学で料理を学びました。

このような生活を、かれこれ約3年ほど続けてきました。

病院の先生には驚かれたのですが、6ヶ月、1年、1年半、2年、3年のような節目にある息子の定期健診にも連れていき、保育園の保護者会のような行事も、実際、私以外は皆、母親が参加している中、顔を出す努力をしてきました。

たった今現時点においても、毎日、家事や育児に6〜8時間ほどの時間を割いており、会社経営の仕事をする時間以上に、家事・育児の方の時間の方が比率としては多いのが実状で、本業は会社経営というよりも主夫であると表現した方が適切ではないかと思うことも良くあります。(笑)


ここ最近、育児をする有名芸能人も増え、イクメンのような言葉が流行りましたが、私としてはそのような流行とは関係なく、単に、在宅で働く女性の気持ちをしっかりと理解したいというだけの思いからでした。(もちろん、息子に対する愛情が前提であるのは言うまでもありません。)


有り難いことに、そのような経験を1つ1つ深めるごとに、自社の委託先である在宅秘書が日常会話でしている、家事や育児についての話についていけるようになりました。

そして、 無理矢理、話を合わせるのではなくて、心からそのような会話を楽しめるようになりました。

結果として、女性はどのような思いで在宅で仕事をしているのかを、経営者としての都合は一切排除して、受け入れることができるようになりました。

そうなって初めて、在宅秘書の気持ちに近づき、このような素晴らしい就業スタイルは、もっと多くの起業家に伝えていく義務があると考え直すことができたのです!


その結果生まれたのが、まさにこの「在宅秘書サービス」でした。

自らが経験した素晴らしい就業スタイルを、自社内の留めず、クライアント企業にお伝えしようと考えました。

クライアントの多くは、年収で表現すると1,000万円ほどまでは、身1つで実現されることが多いものです。しかし、その水準を超えると、忙しくてたまらなくなり、日々の業務に追われて、新商品開発や新規事業の立ち上げが、おろそかになるものです。

そこで、そのような起業家に対して、「在宅秘書」という業務委託先探しをお手伝いし、起業家には起業家にとって最も重要な業務に集中して頂いたら、どんどん素晴らしい商品や事業が生まれていくのだろうと考えたのです。


ところが、そのような思いを持って、クライアントが「在宅秘書」と契約をしても、テスト的にサービスを開始した直後は、すぐに契約を終了されてしまうということを繰り返しました。

クライアントとの相性が悪かったのかなと思い、さらに新たな委託先探しをお手伝いしても、すぐに契約終了したいと言われてしまうのです…。

次々と在宅秘書が去っていくケースを見てしまうと、私自身の初期の経験と重なることもあり、見逃せなくなります…。

やはり、家庭や育児との両立をしながら在宅で仕事をしたいと考えている女性と契約するとなると、起業家としても新しい努力が必要であることは、身を持って体験しています。

ただ、もちろん、現実的には、私とは違って、家事や育児に没頭できる起業家ばかりではありません。


そこで、 弊社母体法人は、企業様と「在宅秘書」という業務委託先がご契約するのを見届けたらおしまい、ということではなく、その後も、社外に存在する「人事部」であるかのように、中立的な立場でサポートさせて頂いたり、また、その結果をもとに、クライアント企業にマネジメントについての新しい知識やスキルを修得頂くご支援も付加することにしました。


現在はそういった知識やスキルをビジネス・スクールのカリキュラムとして体系化し、クライアントである起業家のご発展はもちろんとして、在宅就業を希望する女性のためのキャリアのデザインやスキルの向上につながる活動を推進しています。

「在宅秘書」という業務委託先探しのお手伝いを終えたら、サービスも終わりというのではなく、まさに、その後からが本当の意味でのサービスの開始であるというのが、2007年秋から5年に渡り在宅就業というスタイルを経験してきたことの結論であります。


2011年春には、有能な女性に私共の活動を知って頂きたいという思いから、当法人「NPO法人ウーマン・キャリア・デザイン」を立ち上げました。

残念ながら、働きたいという女性がたくさんいらっしゃっても、離職期間(ブランク)が長いと仕事のカンを取り戻すのに時間がかかってしまったり、必要書類の容易に苦労したり、久々の面接で緊張してうまくいかず、あと一歩というところで契約が決まらず、起業家とのご縁が持てずに終わってしまう方もたくさん目にしてきました。

そういった方々のキャリア・デザインやスキル向上を通して、一人でも多くの有能な女性が輝ける場を提供したいと考えてきました。

お陰様で、NPO法人設立後には、今まで以上に「在宅秘書」としての働き方が注目され、全国ゴールデン・ネットのTV番組からも出演の依頼を頂くまでになり、現在では、約1,000名の女性に「在宅秘書」として登録を頂き、現在、起業家の方々との縁をお待ちになられています。


今回、在宅就業というスタイルを導入されようとお考えの企業・起業家の方々と、在宅で仕事をすることにご興味をお持ちになられた女性の双方が、Win-Winの関係を築かれるよう、しっかりと橋渡し役をさせて頂ければと考えております!